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熱傷(やけど)の
重症度と治療方法
熱傷(やけど)は、その程度によってⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度に分類されます。火傷によって水ぶくれができた場合は一度形成外科を受診してください。また、熱湯や油などの高温による熱傷でなくてもホッカイロや湯たんぽなど低温でも皮膚に長時間接触することで低温熱傷を起こすことがあります。その場合、外見よりも熱傷が深い事が多いため、必ず受診してください。
熱傷は、適切な治療によって綺麗に早く回復できます。
深度 | 皮膚に みられる症状 |
色調 | 痛み | |
---|---|---|---|---|
Ⅰ度(EB) | 表皮 | 乾燥 | 紅斑 | 痛み(+) 知覚過敏 |
浅達性Ⅱ度(SDB) | 表皮~真皮 | 湿潤水ぶくれ | 薄赤 | 強い痛み 知覚あり |
深達度Ⅱ度(DDB) | 表皮~真皮 | 湿潤水ぶくれ | やや白色 | 痛み軽度 知覚鈍麻 |
Ⅲ度(DB) | 表皮~ 脂肪組織 |
乾燥 硬化 |
炭化 蝉色 黄色~赤茶色 黒色 |
無痛 |
Ⅰ度・浅達性Ⅱ度熱傷の治療
基本的に、軟膏や創傷被覆材を用いて治療します。まだ真皮が残っているため、表皮を再生しやすく、ほとんどのケースで傷痕を残さず治療できます。上皮化するために、湿潤環境を作ります。この場合、創洗浄や抗菌薬外用を行って、感染を防ぎます。
深達性Ⅱ度熱傷~Ⅲ度熱傷の治療
深達性Ⅱ度熱傷・Ⅲ度熱傷の場合、症状が重く後遺症として残ってしまう可能性があります。特に、Ⅲ度熱傷の場合は、血流を損なうと壊死します。壊死した部分は切除治療を行います。壊死した範囲が大きい場合には、皮膚移植(植皮移植)を行います。
受診前 熱傷(やけど)の応急処置
熱傷の場合は、まず流水を当てるなどで患部を冷やします。冷やすことで損傷が深くなるのを防ぎ、痛みを和らげます。受診までの応急処置を行う際には、以下の点に注意してください。
- 少なくても20分以上は冷やしてください。
- 保冷剤は凍傷を招く恐れがあるため、使用しないでください。
- 衣服を着たままやけどした場合は、衣服を無理に脱ごうとせず衣服の上から流水で患部を冷やします。
- 手指をやけどした場合は、まずは指輪を外してください。指が腫れると、指輪の切断を余儀なくされることがあります。