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しみ・くすみ
(そばかす・肝斑)
の種類と治療
★当院は、しみの診察・処方(内服、外用)・治療(レーザー医療含む)は、すべて自費診療となります。初めての方は、美容医療または、アピアランスケア(がんの治療中の方)の初診予約をお取り下さい。お一人お一人に最適な治療方法をご提案いたします。
しみ・くすみには、以下の種類に分類されます。
老人性色素斑(しみ)
加齢に伴って現れるしみです。30歳以降に現れることが多く、紫外線が当たる部位である、顔や手の甲や腕に出てきます。茶褐色で境界が比較的はっきりしているのが特徴です。できでしまったしみに対しては、ビタミン剤やトラネキサム酸の内服はあまり効果がありません。薄いしみには、ハイドロキノン(メラニン生成の抑制)やトレチノイン(皮膚のターンオーバーを促進しメラニン排出を促す)の外用で効果が出ることがありますが時間がかかります。 お肌の表面のしみが細かく多発している場合、テーピングなどの処置ができない場合、アンチエイジングケアとしては光治療(I P L)がおすすめです。 光治療で効果がないしみ、部分的で濃いしみ、頑固なしみには、レーザー治療が最適です。
肝斑
20代後半以降に両側の頬骨部を中心にみられる左右対称で境目がはっきりしない、モヤっとした淡褐色のしみとして出てきます。主に、女性ホルモンと紫外線、摩擦が影響しているため、妊娠中に増悪したり閉経を迎えると自然に快癒したりすることがあります。治療は、ビタミンCとトラネキサム酸の内服が最も有効です。また、ハイドロキノンやトレチノイン外用薬も有効とされていますが、濃度を細かく調節しないとかえって炎症が遷延し色素沈着を引き起こすことがあります。レーザー治療や光治療は炎症を惹起しやすく注意が必要です。 ルビーフェイシャルという弱い出力のレーザーを用いて、おだやかに複数回(3-4週ごと、5-10回)かけて徐々に薄くしていく方法もあります。
そばかす(雀卵斑)
幼少期から出ていることが多く思春期に目立つようになる、左右対称に頬や鼻の頭を横断するように現れる細かい褐色斑点の集まりを指します。主に、遺伝的要因が多いとされます。 紫外線は増悪因子です。治療はレーザー治療や光治療に反応が良いですが、体質による色素異常のため再発することがあります。ダウンタイムを気にされる方や肝斑が併存する方は光治療を優先しますが、治療の切れ味は、ルビーレーザーが最も効果が高いと思います。外用薬も効きますが、通常は広範囲に毎日塗布する手間と治療期間も長いこと、再発も多いため、かなり労力がかかる印象です。
炎症後色素沈着
アトピー性皮膚炎ややけど、けがなどを起こした後に出現する褐色のしみです。皮膚の摩擦が多く起こる部位に出やすい傾向にあります。治療は摩擦を避け、たっぷりの保湿、ビタミン剤などの内服が中心ですが、手強い場合はハイドロキノンなどの外用を追加することもあります。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
20~30代に多く見られる、頬上部を中心に左右対称に青みがかったグレーの小さい斑状のしみが多発します。遺伝的要因、摩擦、ホルモンバランスなどが原因とされています。皮膚の深い層にメラニン色素が沈着するため、レーザー治療が適応となります。照射後すぐに剥がれたり、消えたりするわけではなく、3-6ヶ月ほどかけて徐々に薄くなるため、6ヶ月ごとに数回の照射を要し、とにかく時間がかかります。なお、当院では保険診療での照射は行なっておりません。
しみ・くすみの
治療方法と費用
内服治療
当院では患者様ひとりひとりのお悩みをお聞きし、最適な内服薬をご提案いたします。
内服治療は1-3ヶ月に一度は再診していただき、効果を一緒に確認します。
※処方には必ず診察が必要です(初診料、再診料がかかります)
内服=“お薬を飲む”とは、自然界にはない不自然な高濃度に精製された薬を体内に投与することです。内服した薬は、消化管で吸収・代謝され血流に乗って全身に行き渡ります。効果を実感しないのに漫然と薬を飲み続けることは、体、特に解毒を担当する肝臓にとっては負担になります。
内服治療は、お肌への効果を見ながら、体(解毒)のことを考えながら、お財布も気にしながら、適宜、休薬しつつ継続されるのをおすすめします。
当院で取り扱う内服薬:効果と注意点、費用
ビタミンC,トラネキサム酸、ビタミンE,L-システイン、ビタミンB群などがございます。おすすめの内服回数や用量は患者様の症状によって異なることがございます。
※お薬の処方には、お薬代にくわえて初診料または再診料が都度、かかります。
※現状では、薬剤によって出荷制限など安定供給が保てないものがございます。
供給状態が安定していれば、最大3か月分まで処方可能です。詳しくは診察時にお尋ねください。
シナール
メラニン色素の生成を抑制、紫外線による光老化の予防・改善など
料金(参考):100錠(約1ヶ月分)1,800円(税込)
トラネキサム酸
メラノサイト活性化因子(プラスミン)の産生抑制
料金(参考):100錠(約1ヶ月分)2,200円(税込)
★トラネキサム酸には、止血作用があり血栓ができやすくなります。血栓症の既往、ピル内服またはホルモン補充療法中、妊娠中の方は注意が必要です。
ビタミンE
抗酸化作用が強く、紫外線により発生した活性酸素の除去、末梢の血流を改善、お肌の新陳代謝を促進
料金(参考):100錠(約1ヶ月分)1,800円(税込)
L-システイン(ハイチオール)
皮膚のターンオーバーを正常化し、メラニン色素の生成を抑え、メラニン色素の対外排出を促進
料金(参考):100錠(約1ヶ月分)2,200円(税込)
―ビタミンB2+B6(ビフロキシン配合錠)
ビタミンB2とビタミンB6は皮脂分泌を抑えて適正に保つ作用があり、ニキビを抑制
料金(参考):100錠(約1ヶ月分)1,800円(税込)
外用治療
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ハイドロキノン:
しみの原因であるメラニン色素の産生を抑え、メラノサイト(メラニン産生細胞)を減少させる漂白剤です。 -
トレチノイン:
ビタミンA誘導体で、表皮深層にあるメラニンをピーリング作用で早く排出させ、しみを薄くします。
※注意点:これらの外用剤はしみ、肝斑、そばかすには有効ですが、ホクロや茶あざ、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)には効きません。また、ヒリヒリ感や赤みが出やすいため合わない方がおられます。4~5ヶ月継続して効果を実感しない場合は他の治療をおすすめします。
レーザー医療、光治療(IPL)について
当院ではしみ・くすみに対して下記の医療機器をご用意しております。
おひとりおひとりのお肌の症状、来院頻度、ご予算に合わせて最適な治療をご提案します。
- Q スイッチルビーレーザー エムアンドエムニーク社IB103EX
- 光治療(IPL)キュテラ社Xeoライムライト
Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザーは、黒いメラニン色素に吸収される694nmの波長をもつレーザーで、正常組織への損傷を最小限にしつつ、しみの色素を破壊します。しみやあざのような色素疾患に効果があります。圧倒的なパワーがあり、ほとんどのしみは1回で高い効果が得られるのが特徴ですが、ADMのように複数回の照射を要するものがあります。濃くはっきりした、しみには最適です。
また、カサブタを形成するため2週間のテーピング(ダウンタイム)が必須(早期にカサブタを取ると反応性の色素沈着が起こりやすくなるため)となります。
※照射時間は5分程度です。
ルビーフェイシャル
ルビーフェイシャルは、レーザーを微弱なパワーで照射し、シミや肝斑などの原因である「メラニン」を徐々に減少させます。また、カサブタになりにくい性質があり、ダウンタイムはなく(その場でメイク可能)目立たないように治療を受けたい方におすすめです。治療回数を重ねるほどメラニン量が減少し、お肌のトーンアップや毛穴の改善にも寄与します。 ※照射時間は10分程度です。
光治療(IPL)
光治療はIPL(インテンス・パルス・ライト)という幅の広い波長の集まり(520-1,100nm)をお肌全体に照射することで薄いしみ、くすみ、赤ら顔、毛穴の開きを改善します。ルビーレーザーのような固定のシミに対しての治療ではなく、皮膚に対して浅く幅広い範囲の効果があり、肌への刺激が少なくダウンタイムがない(その場でメイクができる)のが魅力です。
薄く細かい色素斑がたくさんある方や、定期的なお肌のメンテナンスとして威力を発揮します。 ※照射時間は10分程度です
費用(税込)
※各施術には都度、初診料あるいは再診料がかかります。
ルビーレーザー | |
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しみ 3mm以下 1箇所 |
5,000円 |
しみ 4mm-10以下 1箇所 |
8,000円 |
しみ まとめて数箇所10mm大 |
20,000円 |
ADM(両頬) | 15,000円 |
ほくろ (2mm以下) 1か所 |
3,000円 |
フェイシャル(全顔) | 12,000円 |
光治療IPL | |
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ライムライト | 25,000円 |
※上記に初診料または再診料が都度、かかります。
がん患者さんのための
アピアランスケア
当院では、抗がん剤治療によって生じる肌のくすみに対して、美肌治療を行っております。一般的に、抗がん剤治療中ということで美肌治療を断られることがあっても、当院では施術が可能です。肌のしみやくすみ、そばかす、黒ずみ毛穴などを改善し、美白美肌の効果が期待できます。
また、真皮の線維芽細胞やコラーゲン線維が活性化することで、お肌にハリと潤いが戻ります。さらに、毛細血管拡張症などの赤ら顔などにも有効で、お肌の若返りが期待できます。